うまさより、覚悟。

人前で話すのが、昔から苦手だ。

順番が回ってきて、みんなの視線が自分に集まった瞬間、

一気に呼吸が浅くなる。

頭が真っ白になって、

足が震えて、

声が出なくなる。

「またや…」

その瞬間、スイッチが入る。

過去の失敗が一気によみがえって、

さらに体が動かなくなる。

完全にトラウマやと思う。

話している最中も、

頭の中は内容じゃなくて、別のことでいっぱいになる。

「変に思われてへんかな」

「うまく話せてる?」

「なんでこんなに下手なんやろ」

気づけば、

“伝える”ことより、

“どう見られてるか”ばかり気にしている。

だから言葉に重みが乗らない。

自分でもわかる。

薄い。

軽い。

届かない。

一方で、

話がめちゃくちゃ上手い人がいる。

その人が話し始めると、空気が変わる。

気づけば、

全員がその人の世界に引き込まれている。

言葉に力があって、

温度があって、

なぜか心に残る。

正直、めちゃくちゃ憧れる。

「伝え方が9割」

そんな言葉もよく聞く。

たしかにそうやと思う。

話が上手い人は、

評価されるし、

出世もする。

それが現実。

でも最近、少しだけ思うことがある。

自分は「話し方」が下手なんじゃなくて、

「自分を守ろうとしすぎてる」だけなんじゃないかと。

うまく話そうとして、

失敗しないようにして、

よく見られようとして、

結果、何も伝わらなくなっている。

本当は、

うまい言葉じゃなくていい。

完璧じゃなくていい。

ただ、

「何を伝えたいのか」

そこに少しでも本気が乗れば、

言葉は届くんじゃないかと思う。

震えてもいい。

噛んでもいい。

途中で詰まってもいい。

それでも、

自分の言葉で、

自分の思いを話す。

人前で話すのが苦手な僕やけど、

それでも、

伝えることから逃げたくない。

たぶん、

この震えは一生なくならない。

でもその震えごと、

自分なんやと思う。

うまく話せる人にはなれへんかもしれへん。

でも、

「伝わる人」にはなれる気がする。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です